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▪️読書感想文テンプレ
・最も心に残った主人公のセリフを最初に書く。
・そのセリフはどんな場面のどんな心情から出たか。
・なぜ自分の心に残ったのか。
・セリフの前後で主人公の行動はどう変化したか。
・主人公を自分に重ねたときに、同じ変化はあるか。その問いに自分なりに答えて終わる。

読書感想文はあらすじを書いてしまいがちだけど、それは書いてても読んでても面白くないものです。主人公のセリフを一つピックアップして、それを軸に書くのはいい方法の一つになります。なぜならそこには物語の命が凝縮されている場合が多いから。

セリフを軸にして、そのセリフが出て来た場面や心情を書けば、あらすじに陥らずに内容説明になります。事細かに書かなくても構いません。

そしてなぜそのセリフが自分の心に残ったかを書きます。これは、作品を通して自分自身を語ることにもつながります。でも抽象的な言葉に逃げないように注意。虚無感とか達成感とかそういうのではなく、もっとドロッと言いたいことを書いたほうが絶対楽しい。

ここまででもちゃんと書けば結構な分量になりますが、さらに書きたかったら「変化」に注目します。セリフの前後で主人公はどう変化したかを書きます。必ずそれは具体的な行動に現れているので、そこをピックアップします。分量との兼ね合いですが、ここではある程度抽象化したほうがいいかも。

そしてその変化を自分自身に投影してみるのは一つの方法。「自分もこうありたい」的な「いい子ちゃん」の作文を狙うこともできるし「自分にはそうはできない。でもいつか」みたいに進むのもよし。ともかく物語世界と自分の世界に橋をかけよう。

感想文の最後は難しいけど、思い切って再びセリフで終わらせてもいいかも。冒頭と同じでも違っていてもいい。あるいは自分ならこんなセリフでもいい。それで感想文を読んだ人自身の変化すら呼び起こせるかも。感想文を読む前後で、同じセリフが異なる意味を持つ、なんて素敵じゃない?

感想文はあらすじ書きではない。その物語にインスパイアされて、他ならぬ自分が描き出す一つの作品だ。その物語を通して自分が得たものをピンポイントで描き出し、あなたの感想文を読む読者に伝えよう。そのときに「セリフを軸にする」というのはなかなかいい方法じゃないかしらん。

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今回の連ツイは加筆修正ののちに結城メルマガの読み物になるかもしれません。
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読書感想文テンプレのことをまだ考えていました。先ほどは「セリフ」を軸にしていましたが、少し考えるといくつかのバリエーションが考えられますね。主人公が大切にしている「アイテム」(たとえば思い出の品)や、「言葉」(たとえば親友の一言)などを軸に組み立てる案とか。

多くの物語では、愛や親しみや悔しさや怒りがそのまま書かれていることは少なく、たいていは何か具体的なものやエピソードに「託される」ものです。物語全体の感想文を書こうとするとどうしてもあらすじになってしまうので、「託されたもの」の方にフォーカスを向けるのです。

気持ちが託された「何か」を一つ選んでそれを描くようにすると、表面的なあらすじで終わらない感想文になります。

先ほどは物語の世界と自分の世界に橋を架けるということを書きましたが、別の方法もあります。それは、自分が物語の中に入ったらどうなるか、を考えること。実はこちらの方が書きやすいかも。「もしも私が、主人公のような立場に立たされたら」と書き進むということです。

話は前後しますが、物語でどうして「何か」に気持ちを託すかというと、それによって細やかな手触りを表せるからです。「あの人が好き」という気持ちを行動や物や出来事で表すことで、唯一無二の、その物語ならではの「好き」を表しているのです。物語の指紋。

物語の中にあるセリフ、アイテム、イベント、エピソード、何か一つにフォーカスして、それについて書く。書くときに自分自身(年齢が上がってきたら社会)と関連付けてみる。そんな発想に立つとおもしろい感想文になるのではないかと思います。もちろんどう書いてもいいのですが一つのきっかけとして。

物語の中から印象に残る何かを注意深くピックアップすることは、物語を深く読むことにつながります。自分自身と関連づけて書くことは、とりも直さず自分自身について深く考えることにつながります。適当に言葉を並べて終わりにするのではなくて、深く考えた結果として文章が生まれるのは素敵な経験。

2017-07-29 (Sat) 13:09:03